ホワイトデ ヒフミ
某日、シャーレの執務室。
今日も今日とて、大量の書類に追われる日々を送っている。
そんな私を手伝ってくれる今日の当番は、トリニティの白洲アズサ。
私が書類1枚1枚に目を通している横で、ひたすら決裁の終わった書類に判を押してもらっている。ブルーアーカイブ ヒフミ コスプレ衣装
シャーレに来てから長い月日が経ち、この当番制もようやく使いこなせるようになってきた。
生徒一人一人の長所を把握して、最適な仕事を割り振る。それだけでも効率はぐっと良くなるものだ。
アズサは書類の中身をチェックするのは苦手だが、ひたすら判を押し続けるような単純作業にとにかく強い。
こういう作業を飽きもせずにこなしてくれるのは正直ありがたかった。
そんな二人の分業体制を続けて数時間が経ち、備え付けの時計が夕方の合図を鳴らす。
気が付くとあっという間に時間が過ぎていた。ずいぶんと集中していたものだと思う。
[アズサ、少し休憩しない?]
時計の音も気にすることなく作業を続けるアズサに声をかける。
アズサ「ん。………もうこんな時間。そうだな、少し休もうか。」
沸かしたてのお茶に淹れなおして、二人で一息つく。
窓から入ってくる夕陽が少しまぶしい。
[今日の作業、どうだった?]
アズサ「問題ない。ひたすら同じことを繰り返すだけの簡単な作業だから、間違えることもない。」
アズサ「しかし、こんな簡単な作業だけを任されていて、それでいいのかと気になることもある。」イタズラ☆ストレート ユウカ コスプレ衣装
そのひたすら繰り返す作業を数時間にわたってこなせるのは確かな才能だと思う。
もっとも、本人はそのことに気づいていないみたいだが。
[そんなことないよ。それはアズサにしか頼めないことだから。]
アズサ「そうなのか…先生がそう言うなら…」
言い方は少し固いが、少し安心した表情を見せてくれた。
アズサの表情を眺めながら、お茶の入った湯飲みに口をつける。
湯飲みを置くと、隣に置いてあった卓上カレンダーに目が入った。
アズサ「先生、どうかしたのか?」
[いや、明日はホワイトデーだったなって。]
大騒動となったバレンタインからもう1ヶ月というべきか、まだ1ヶ月というべきか。
もちろん、お返しとなるお菓子はチョコレートをもらった生徒全員分用意している。
多忙な中でもシャーレにいながら購入可能な通販というのは便利なものだ。
とはいえ、渡すのはシャーレにいながらではこなせない。明日は忙しくなるだろう。
アズサ「そうか。あれからもう1ヶ月なんだな。」
[そうだね。あ、もちろんお返しは用意しているから、楽しみにしてて。]
アズサ「先生。バレンタインの日のこと覚えている?」
[うん、覚えているよ。]イタズラ☆ストレート アリス コスプレ衣装
アズサ「あの日、先生は死神スカルマンの魂を取り込んだ。」
スカルマンの姿をしたチョコレートを勢いよく食べたあの時のことを思い出す。
そういえば、そんなことを言ったような…。